本館『Chaotic A』の更新報告やらオリジナルBL小説(短編中心)を書き連ねます。
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08:45:10
『弟と兄と生徒と教師。』の2話というか、後編というか、そんな感じの話です。


1話はこちら
 
本編は↓から
兄さんは残酷だ・・・改めてそう思った。僕は兄さんに恥をかかせないよう、必死に勉強しているのに、そばにいたいから死ぬほど努力してきたのに、そんなに僕の気持ちが迷惑なのだろうか?
 
「先生は僕にとっとと学校からいなくなってほしいんですか」
 
自分でも嫌な言い方だと思う。兄さんは特に僕に対して何かを思っているわけなんかない、そんなことは分かっているはずなのに・・・それでも哀しくなって言ってしまった。
 
「そりゃ、そうだろう。俺だって困ってるんだ。同じ学校にいる以上は特別扱いはできないし。ホントはもっとベタベタしたいんだけど・・・」
 
はい?最後になんだか不思議な言葉を聞いたような気がしたけど・・・それは僕の聞き間違いだよね。なんか言おうと兄さんを見たけれど、彼は何だか気まずそうな顔をしていた。自分の言ったことに後悔したのかもしれない。
 
「悪い。こんな兄、鬱陶しいよな」
 
その言葉で僕はひとつの可能性に思い当たった。まさか・・・そういうことなの?少しでも僕を手放したくないと思ってる?本当に、少しでも僕のことを大切に思ってくれてるってうぬぼれていいの?
 
「ううん。もし先・・・兄さんが僕の思っている気持ちでいてくれるなら・・・嬉しい」
 
そうか・・・それだけ言って兄さんは黙り込んだ。表情は明るかったから、安心したようだ。でも、本当に安心しているのは、僕かもしれない。ずっと嫌われたくないと怯えていたから・・・。もちろん僕のほしがっている気持ちで思ってくれているわけではないことは分かってる。でも、少しでも兄さんが僕と一緒にいたいと思ってくれているのなら、これほど嬉しいことはない。
 
「本当に・・・早く卒業してくれよ?そしたら・・・いや、なんでもない」
 
突然真っ赤になって咳払いをした。聞き返そうとしたけど・・・なんとなくそうしないほうがよかったので、やめておいた。今のこの空気を壊したくなかった。
 
僕が卒業するころには兄さんも今の言葉は忘れているかもしれないけれど、それはそれでかまわない。そのときは僕のほうから告白しようかと思う。振られるかもしれないけれど、それはそれでいい思い出になるかもしれない。そうなるように、僕は『兄さん』だけでなく『溝田先生』とも限られた高校生活を楽しみたい。
とりあえず今は心の中で『大好き』とだけつぶやいておいた。
 
おわり
 
感想などいただければ幸いです。
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