本館『Chaotic A』の更新報告やらオリジナルBL小説(短編中心)を書き連ねます。
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08:55:21
兄弟で教師×生徒を書こうとしたらこんなことになってしまいました。
BLです。本編は↓から。


弟と兄と生徒と教師。
 
僕―溝田裕樹は希望に満ちた学園生活を送っていた。大好きな兄さんがうちの学校に赴任してきたんだ。まぁ、不幸なことにクラス担任にはならなかったけれど、それでも同じ学校にいる・・・という事実は僕にとって嬉しいことだった。
 
僕と兄さんの年は10歳違う。そのためいつも兄さんはずっと先に前を行ってしまい、どんなに努力しても僕には届かない存在だった。それが教師と生徒としてだけど同じ空間にいることができる・・・そんな夢のようなことが起こるとは思わなかった。
 
「制服姿の裕樹もかわいいな・・・」
 
そんな僕の心を知っているのかいないのか、いや、知らないからこそいえるのだろうけど、兄さんは僕を見つけたとたん声をかけてきた。
 
「ちょっと兄・・・いえ、溝田先生、からかうのはよしてください」
 
家での呼び方になりそうだったので、僕はあわてて直した。ここは学校だ。甘えたいのは山々だけど、それなりのけじめをつけなければいけない。だけど、兄さんは僕のそんな『他人行儀』な挨拶は気に入らなかったようだ。
 
「そんな・・・冷たいぞ、裕樹。俺はこんなにも裕樹を愛しているのに・・・」
 
そんな言葉は一瞬は嬉しく感じたけど、やっぱり一瞬だった。僕が兄さんのことをどう思っているかを知らないから、そう言えるんだ。そう考えると兄さんは残酷だな・・・と思う。
 
「愛してるって・・・そんな大げさな・・・」
 
とはいえ、学校内でする会話でもない。僕は程よく流そうとしたけれど、兄さんが真顔で否定する。
 
「大げさなものか。小さいころからお前は目が離せなかったからな。何かあるとすぐ倒れるし、すぐ風邪は引くし・・・」
 
「そんなに病弱じゃないよ」
 
苦笑いして僕は否定したけれど、本当は当たっている。僕は病弱だったから、小さいころから面倒を見てもらっていた。何かと迷惑をかけ続けてきた僕を見捨てることはしなかった。だから兄さんは家族として僕のことをそれなりに大切にしてくれていることは知っている。それなのに僕は、恩知らずな気持ちを抱いている。
 
「嘘付け。ずっと俺が専属の家庭教師をしていたのを忘れたとは言わさないぞ?」
 
つらつらとシャーペンを滑らすときのきれいな手・・・きっかけはそれだった。こんな僕のために兄さんは学校が終わるとすぐに帰宅して僕に勉強を教えてくれていた。当然、誰よりも好きになった。でも、僕は男だから、兄さんに嫌われたくないから、そんな気持ちを吐くわけにはいかなかった。僕ができるのは、自分が病弱という立場を利用して、兄さんに甘えることだけだった。
 
「うん。分かってる」
 
「分かってるなら、勉強して早く卒業してもらわないとな」
 
2話
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